千葉県内5月の倒産 14件減の21件に 民間調べ
東京商工リサーチ千葉支店がまとめた5月の千葉県内の倒産件数(負債総額1千万円以上)は前年同月比14件減の21件だった。負債総額は62%減の19億1300万円。負債総額が10億円を超える大型倒産は11カ月連続で発生していない。
産業別の件数は建設業とサービス業が各7件で最多。従業員数別では5人未満が16件で最多。10人未満の3件を合わせると全体の9割を占め、零細企業が目立つ。原因別に見ると「業績不振」が14件で最も多く、「過小資本」と「既往のシワ寄せ(赤字累計)」が各2件で続いた。
5月単月の倒産件数としては、1989年以降で4番目に少ない。同支店は「中小企業への資金緩和支援などが奏功し、依然として低い水準で抑えられている」と分析。一方で「事業承継問題の解決策などが見当たらない企業などに、市場からの退場圧力が増す可能性は否定できない。倒産件数は緩やかな増勢をたどる可能性がある」としている。
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