七十七銀、事業承継でマッチング会社と連携
七十七銀行は中小企業向けに事業承継のマッチングサイトを運営するバトンズ(東京・千代田)なとど連携する。後継者難に悩む中小経営者の人材確保やM&A(合併・買収)を支援し、円滑な事業存続につなげる。顧客企業で事業承継への課題意識が高まるなか、仲介サービスを提供して経営者のニーズに応える。
バトンズはネット上で事業承継のマッチングサービスを提供している。全国規模で事業承継のニーズを集約し、存続を断念した企業と引き受けたい企業を結ぶ。七十七銀は宮城県内で事業承継の相談を手がける公益財団法人みやぎ産業振興機構(仙台市)とも連携し、情報を共有。バトンズにつないで事業承継やM&Aなどを支援する。
帝国データバンクによると、2018年10月時点の調査で後継者不足の企業は全国平均で66%だった。規模が小さい企業ほど比率は高く、従業員数5人以下では75%となった。廃業となることで雇用減など地域経済へのダメージは避けられず、地方銀行にとって地元企業の事業存続は大きなテーマとなっている。