「デジタルで多様化に対応」 群馬銀・深井新頭取が就任
群馬銀行は25日開いた取締役会で深井彰彦氏を頭取に正式に選任した。同日の就任会見で深井新頭取は「身が引き締まる思いだ」とあいさつ。今後の経営について「デジタル技術の活用などを通じ、顧客ニーズの多様化に対応していきたい」と話した。
群馬県高崎市出身の深井氏は1984年入行。リスク統括部長や総合企画部長を経て、17年に専務に就任した。同日会長に就任した斎藤一雄前頭取は「私より一回り若いが、エネルギッシュで実行力に富む」と評価。深井氏は米ニューヨーク支店での勤務経験もあり、斎藤氏は「今後海外との関係が深まる中、国際性の豊かさが武器になるだろう」と期待した。
深井氏は4月から始まった新中期経営計画の策定に携わった。「低金利など厳しい環境の中、顧客のニーズも多様化している。必要に応じインターネットや店舗などのチャネルを自在に行き来してもらえるようにしたい」と方針を示した。
群馬銀は取引先の事業承継支援や事業性評価に基づく支援についても新中計に盛り込んだ。深井氏は「コンサルティング業務をベースに非金利業務を強化していく」と話した。統合再編については「常に選択肢の中にはあるが、現状は他行との連携を含めて顧客に十分なサービスが提供できており、今する選択ではない」とした。