三島信金と藍沢証券、事業承継などで提携
三島信用金庫(静岡県三島市)と藍沢証券は1日、包括的業務提携契約を結んだと発表した。事業承継など顧客の課題解決に向けて協力するほか、顧客の紹介や人事交流も行う。異なるノウハウを持ち、営業エリアも重なっていることから相乗効果は大きいと判断した。
三島信金が証券会社と提携するのは初めて。藍沢証券が包括提携した金融機関は全国で5つ目となる。三島信金は県東部が地盤で、営業エリア内に藍沢の支店・営業所は3カ所ある。2015年から商談会などで協力してきたが「関係をより深掘りしたい」(三島信金の平井敏雄理事長)狙いから包括提携した。
両者は創業支援や事業承継、ビジネスマッチングに関してセミナーや相談会などを共同で開くほか、藍沢はアジアのネットワークを活用して中小企業の海外進出を後押しする。三島信金は資産運用に関心のある顧客を藍沢に誘導したり、配偶者の転勤を機に退職する職員を藍沢に紹介したりする。