売上高100億円超、過去最多694社 九州・沖縄の18年度
東京商工リサーチ福岡支社によると、九州・沖縄に実質的な本社を置き2018年度に売上高(単体)が100億円を超えた企業は694社と、前年度から27社増えた。増加は6年連続で、1977年度の集計開始以来の最高を11年ぶりに更新した。

売上総額も4.7%増の27兆7587億円と過去最高だった。自動車や半導体関連など輸出産業が全体をけん引した。
売上高首位は集計開始以来変わらず九州電力。2位は多目的スポーツ車(SUV)が海外で好調なトヨタ自動車九州(福岡県宮若市)で、この2社が1兆円を超えた。3位のドラッグストア大手コスモス薬品と、4位のスマホ向けイメージセンサーを手掛けるソニーセミコンダクタマニュファクチャリング(熊本県菊陽町)は順位が入れ替わった。5位の日産車体九州(福岡県苅田町)は前回と同順位だった。
初登場は26社で、前年より2社多かった。一般財団法人「化学及血清療法研究所」(化血研)から事業承継したKMバイオロジクス(熊本市)が売上高312億円と、初登場企業の中で首位だった。
県別では長崎以外の7県で前年度から社数・売上高が増加。福岡と沖縄では過去最高となった。