福井銀、人材紹介業参入へ許可申請
福井銀行は人材紹介業へ参入するため、福井労働局に職業安定法に基づく有料職業紹介事業の許可を申請した。地元の顧客企業に対し、幹部候補生や後継者候補などの人材を直接紹介できるようになる。同社は「人材紹介を通じ、顧客のニーズを掘り起こすきっかけにしたい」としている。
申請日は8月30日。事業開始時期は未定だが、許可が下り次第始める。求職者情報は主に連携している複数の人材紹介会社を通じて入手し、顧客企業の希望に合わせて紹介する。
同社によると、顧客企業の中には次代への事業承継に悩む企業が多いという。M&A(合併・買収)や融資といった従来の支援策と人材紹介を組み合わせ、コンサルティング機能を充実させることが顧客の経営課題解決につながると判断した。
金融庁が2018年3月に金融機関の人材紹介業務参入を認めて以降、全国の地銀などで参入が相次いでいる。