日鉄物産、大阪の加工肉販売会社を買収
日鉄物産は17日、加工肉の販売を手掛けるコスモフーズ(大阪市)を買収すると発表した。コスモフーズは経営層の高齢化による事業承継が課題だった一方、国内の販売基盤の拡充を目指していた日鉄物産と思惑が一致した。買収完了は10月末の見込み。買収額は明らかにしていない。
コスモフーズ株の90%を日鉄物産が取得し、10%を日鉄物産の完全子会社の日協食品が取得する見込み。コスモフーズはソーセージやかも肉、チャーシューなど特色ある加工肉を扱う。委託する中国などの工場での加工肉を輸入し、国内の食品卸業者に販売している。2019年3月期の売上高は16億5千万円。
日鉄物産は国内の食肉は訪日客などからの需要が拡大し底堅く推移するとして卸事業の拡充を掲げていた。買収を通じて商材の種類を増やすことで相乗効果を期待している。日鉄物産は20年度までの中期経営計画で、17年度に1431億円だった売上高を20年度に1600億円とする目標を掲げている。
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