松本信金、事業承継で情報共有 マッチング支援
松本信用金庫(長野県松本市)は中小企業の事業承継を支援するため、経営コンサルティング会社のインクグロウ(東京・中央)と業務提携した。インクグロウのシステムを使い、ほかの金融機関とともに事業譲渡・譲受をしたい企業の情報を共有する。中小企業の後継者難による廃業を防ぐ。
インクグロウが手掛けるシステム「事業引継ぎ.net」は金融機関のみがアクセスでき、事業譲渡・譲受を検討している企業を登録する。マッチングできそうな案件があったら、企業の意向を踏まえて金融機関同士で交渉する。マッチングが成立した時に金融機関がインクグロウに手数料を支払う。
松本信金は「金融機関で情報の秘匿性を守ってやりとりするので、企業にとっても安心できる」と話す。
「事業引継ぎ.net」は8月から、北陸と静岡県の計6金融機関と提携している。今後1年以内に1万社以上の登録企業数を目指すという。
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