M&A希望情報集約 千葉銀など9行
千葉銀行は3日、武蔵野銀行や東邦銀行、第四銀行など9つの地銀でつくる広域連携「TSUBASAアライアンス」の枠組みを活用し、M&A(合併・買収)を希望する取引先企業の情報を集めるプラットフォームを立ち上げた。営業エリアの異なる参加行のネットワークを生かしてマッチングの選択肢を増やし、M&Aの促進につなげる。
取引先から事業承継、事業の拡大や整理といったM&Aに関する相談を受けた参加行が、プラットフォームに情報を登録する。集約した情報を活用し地域をまたいで紹介先を選定する。
事業承継に悩む企業が増えていることから、各行はM&A業務に力を入れているものの、地銀の特性上、営業地域は限られている。一方、地方企業からは、人手不足解消や新たなマーケットの開拓を狙い、首都圏の企業との連携を模索するニーズが高く、法人営業部は「プラットフォームの活用でマッチングを活性化させ、成約件数を増やしたい」としている。
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