宇都宮のすし屋、洋菓子店の事業承継 回転ずしでスイーツ提供
栃木県で回転ずしチェーン「すし華亭」などを展開する奴寿司(宇都宮市)と洋菓子店「SWEETS Takayoshi(スイーツタカヨシ)」を展開するハッピーライフ(同)が事業承継の形でタッグを組む。奴寿司が9月26日付でハッピーライフの全株式を取得した。すし華亭でタカヨシのスイーツを提供することで他社との差別化を目指す。
ハッピーライフは宇都宮市と栃木県さくら市で「スイーツタカヨシ」を展開している。オーナーシェフだった遠藤太剛前社長が中国への出店を計画しており、中国事業に注力するためハッピーライフの引受先を探していた。
奴寿司はこれまでデザート部門に弱点があり、足利銀行の仲介でハッピーライフを子会社した。第1弾としてこのほど、タカヨシが作る「かぼちゃのプリン」(税別450円)の提供を宇都宮市内の「すし華亭」2店舗で始めた。デザートのメニューは月替わりで用意していきたいという。
奴寿司の藤咲幸生社長は「お互いの業界で、働き方改革やスケールメリットを生かした商品力のアップも必要になっている」と話す。スイーツ店を傘下に持つすし店として「他の会社ではまねできない」(藤咲社長)ラインアップを作る考えだ。