埼玉の企業「後継者不在」56% 民間調べ「検討中」7割
埼玉県内の企業で、後継者が決まっていない企業が全体の56.9%にのぼることが、東京商工リサーチ埼玉支店の調査で分かった。全国平均の55.6%を1.3ポイント上回り、全国で11番目に高かった。代表者が80歳以上の企業も4社に1社が後継者不在で、事業承継の方針を明確に決めていない企業が多い。
調査は同社の企業データベースから、後継者に関する情報がある県内5546社を抽出して分析した。産業別にみると、後継者不在率は情報通信業が65.4%で最も高かった。特にソフトウエア開発などの業種は「業歴が浅く、代表者の年齢も若いことが影響している」(同支店)。サービス業(63.0%)、建設業(60.6%)も高かった。
後継者がいない企業に事業承継の意向を尋ねると「未定・検討中」が約7割を占めた。「会社を売却・譲渡」が3社、「外部から人材招聘と資本受け入れ」が1社あった。
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