広島銀、来春に投資会社 ファンド運用
広島銀行はファンド運用や取引先などの株式取得を専門に手掛ける投資会社を2020年4月に立ち上げると発表した。銀行による事業会社への出資は議決権ベースで原則5%だったが、規制緩和を受けて株式の取得がしやすくなると判断。ベンチャー企業や後継者不在の企業への出資を通して、事業の育成や円滑な事業承継につなげる。
新たに立ち上げるのは「ひろぎんキャピタルパートナーズ」(広島市)。資本金は1億円。広島銀が全額を出資し、まずは5人体制で始める。同行は20年10月から複数の事業を統括する持ち株会社体制への移行を目指しており、新会社は傘下に入る見通しだ。
新会社は20年夏ごろにも数十億円規模のベンチャーファンドを立ち上げ、地元スタートアップや二次創業を検討している企業の資金ニーズにも応える方針だ。同行は「多数の出資先と設立してきたこれまでのファンドと比べ、高い収益性が見込める」と話す。
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