北洋銀、企業コンサル会社を完全子会社化
北洋銀行は29日、4月1日付で企業コンサルティングの北海道共創パートナーズ(HKP、札幌市)を完全子会社化すると発表した。日本人材機構(東京・中央)と北洋銀の共同出資だったが、北洋銀が人材機構の保有する全株式を取得する。北洋銀はHKPが強みとする企業コンサルや幹部人材の派遣、事業承継などを強化して新たな収益モデルに育てる。
両者は29日、完全子会社化への協議を始める基本合意書を結んだ。3月中に株式譲渡契約を締結する予定。北洋銀は完全子会社化後に同行のM&A(合併・買収)業務をHKPに移管し、20億円程度の事業承継向けファンドを立ち上げる方針。担当人員も増やす。HKPの岩崎俊一郎社長は社長職にとどまる。
HKPは人材機構51%、北洋銀49%の出資比率で2017年に設立。M&Aの支援業務などが順調に推移し、同行への効果も高いことなどから完全子会社化を決めた。
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