名古屋銀、事業承継の投資会社 5月に専門ファンド設立
名古屋銀行は10日、取引先などの事業承継を専門に扱う投資会社を4月に立ち上げると発表した。2019年10月に銀行の事業会社への出資規制が緩和されたことを踏まえ、5%超の出資も検討する。取引先との資本関係を深めることで円滑な事業承継を支援する。
新たに投資専門子会社「名古屋キャピタルパートナーズ」(名古屋市)を立ち上げる。資本金は5000万円で、名古屋銀が全額出資する。5月には事業承継に特化したファンドも立ち上げる。新会社の人員やファンドの規模などは今後詳細を詰める。
昨年10月の規制緩和で銀行は事業承継が目的であれば、事業会社に5%超の出資や5年以内の株式の保有ができるようになった。名古屋銀の新会社は最大100%の出資も検討する。
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