群馬県信組、7支店を統合 店舗内店舗方式で
群馬県信用組合(群馬県安中市)は店舗の統合を進める。2020年度に現在22ある店舗のうち7店を「店舗内店舗」方式で統合。余った人員を活用し、事業承継など専門性の高い業務を拡充する。マイナス金利によって苦しい経営状況が続く中、店舗運営を効率化する。
5月に横川支店(安中市)を松井田支店(同)内に店舗内店舗方式で移す。7月は磯部支店(同)などを統合し、10月以降は西牧支店(下仁田町)などを集約する。窓口を廃止する7支店にはATMのみ残す。顧客の口座や通帳はそのまま利用できるようにする。統合後も営業人員は削減せず、移転後の店舗から取引先への訪問を継続する。
群馬県信組の19年3月期決算は、本業のもうけを示す実質業務純益が1億3000万円の赤字、純損益も3億5400万円の赤字だった。店舗運営の効率化で高崎市など市場規模の大きいエリアでの営業活動を強化するほか、専門性の高い営業人員の育成につなげる。
地方銀行や信用組合、信用金庫の最新ニュースをまとめました。人口減少が進む地方で経営統合による経営力強化や新規事業、地方企業育成などを進める各金融機関の最新ニュースや解説をお届けします。
関連企業・業界