農業資材のイノチオ、鳥取の農薬会社を買収
農業資材のイノチオホールディングス(愛知県豊橋市)はこのほど、農薬販売のランドサイエンス(鳥取県米子市)を買収したと発表した。2月28日に同社株の96%を取得した。金額は非公表。自社で製造する農薬や、品種改良した種苗の販売先を広げたい考え。
ランドサイエンスの売上高は33億円、経常利益は7000万円ほど。山陰地方で農薬や農業資材、種苗を販売している。後継者がいないことなどから、5年ほど前から事業承継をイノチオ側と交渉してきた。
イノチオの19年3月期の売上高は297億円(グループ各社の合算、内部取引含む)。事業の拡大に向け同業者を買収している。18年3月に有機肥料販売の川合肥料(静岡県磐田市)、19年10月にはカーネーションの育種会社フジ・プランツ(愛知県西尾市)を傘下におさめた。