京都銀行、ファンド活用し事業承継支援
京都銀行は10日、グループ会社が運営する既存のファンドを活用して取引先企業の事業承継を後押しする新たなスキームを発表した。他のファンドと共同出資した買収目的会社を通じ、承継先への株式の譲渡を仲介し、事業の引き継ぎを支援する。
京都銀行が2019年に設立したファンド「京銀輝く未来応援ファンド2号」と、独立系のプライベート・エクイティ・ファンドが買収目的会社に共同出資した。1月に売上高20億円規模の卸売企業に対し1例目となる支援を行った。顧客企業名や株式買い取りの金額などは非開示。
同様の枠組みでの事業承継支援をさらに実施していく可能性については「検証のうえ、専門のファンドを立ち上げるかを含めて検討する」(福岡亮・創業成長支援室長)とした。