桐生信金、トランビと業務提携 事業承継支援で
桐生信用金庫(群馬県桐生市)は事業承継やM&A(合併・買収)の仲介サイトを手掛けるトランビ(東京・港)と業務提携した。後継者不足に悩む取引先に同サイトを紹介し、他社とのマッチングの機会を提供する。県内では経営者の高齢化が進んでいるため、地域経済の維持につなげる。
トランビのサイトには1月末時点で4万6千人を超える利用者がいる。桐生信金は同サイトを活用することで、取引先に優良な承継先候補を提案するほか、1600件を超えるM&A案件を提案できる。
帝国データバンクの2019年の調査によると、群馬県の企業のうち後継者がいない割合は62.2%。18年の県内の経営者の平均年齢は60歳で、90年と比較して6.6歳上がっているという。桐生信金は「休廃業による企業の経済活動の停滞を防ぎ、事業承継を促進する重要性が高まっている」とみている。
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