埼玉りそな銀行、信託業務の兼営認可取得
埼玉りそな銀行は19日、信託業務の兼営認可を取得したと発表した。信託関連サービスは従来、同じグループのりそな銀行の商品を代理店として扱ってきたが、4月から遺言信託や遺産整理業務などで独自商品を販売できるようになる。埼玉県内の実情を踏まえた商品開発を通じ、顧客の多様なニーズに対応する。
新たなサービスは(1)遺言書の作成支援や保管、執行までを一貫して担う遺言信託(2)預貯金や不動産の名義変更など相続手続きを代行する遺産整理業務(3)企業オーナーの事業継承をスムーズにする自社株承継信託――の3種類。4月1日からすべての営業店で取り扱いを始める。
高齢化の進展で相続や承継関連の相談需要は膨らんでいる。りそな銀行の代理店として2018年度に契約した関連商品の件数は約2000件に上る。販売で得たノウハウを活用して独自商品の開発にも力を入れ、手数料収入の増加につなげる。
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