埼玉りそな銀行が新中計、3年後の税引き利益250億円
埼玉りそな銀行は12日、2023年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表した。税引き利益は23年3月期に21年3月期予想と比べ32%増の250億円を目指す。事業承継やデジタル化などの関連サービスを強化する。ただ、新型コロナウイルスも影響した与信関係費用の増加や貸出金利息収入の減少で、20年3月期実績(262億円)には届かない見込み。
手数料関連など役務取引等利益は21年3月期予想と比べ55億円増やす。業務粗利益に占める割合を20年3月期の21%から25%以上に高める。SDGs(持続可能な開発目標)を原動力に地域課題を解決するサービスの創出も目指す。福岡聡社長は「社会変化がもたらすベネフィット(利益)を届けたい」と話した。
最終年度の税引き利益を20年3月期より抑えた理由を福岡社長は「マイナス金利が続くという前提。新型コロナの影響も予防的に織り込んだ」と説明した。
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