ユアテック、空調企業を子会社に 9月
電力設備事業を主力とする東北電力系のユアテックは、空調管設備工事を手掛ける空調企業(仙台市)を子会社化する。電力会社の送配電部門を法的に分社する発送電分離を受け、電気工事の受注環境は厳しくなっている。空調管設備事業などへの投資を通じ、収益基盤を強化する方針だ。
ユアテックは9月に空調企業の全株を取得することを7月の取締役会で決議した。取得予定額は非公表。子会社化で空調管設備の施工体制を強化し、受注を拡大する。
空調企業の宮部和夫社長は事業継承者が不在のため、ユアテックから空調管設備部の部長を社長として派遣する。同社は2020~24年の中期経営方針で成長分野に300億円の投資枠を設けており、海外や再生エネルギー事業などへの投資を強化する方針を示している。