事業承継支援の専門家として茨城県の経営者を支える|株式会社エシカルコンサルティング

当時は事業承継支援の専門家が茨城県におらず、頭を悩ませていた経営者の手助けをしたいと株式会社エシカルコンサルティングを設立された大木氏。現在の取り組みやこれからの思いについて伺いました。

事業承継支援をしようと思ったきっかけや背景を教えてください

もともと保険会社に勤めており、中小企業様向けに保険を販売していました。保険を販売するうえで、会社と経営者様の将来を知らなければ保険を設計することができませんでした。
また保険を設計する際には、後継者が誰なのかによって相続の際にトラブルが無いようにしていました。
働きながらクライアント様の将来について伺っていると、多くのクライアント様が”後継者”がいない等の「事業承継」という課題にぶつかっていることを知りました。

私がおもに担当していた、年商5億円程度のオーナー経営者様へ事業承継の情報を持ってくるのは銀行や証券会社、保険会社などで、当たり前ですが皆様自分のキャッシュポイントを着地点としておりました。一方で、経営者様の一番身近にいる税理士さんは事業承継のやり方を全く知らないという状況がありました。
事業承継の情報は色々なところから集まってくるものの、トータル的に事業承継を導く専門家がおらず、銀行・証券会社・保険会社など皆様は自分の商品を売りたいがための行動していることに気がつきました。(社長様に真に寄り添っていない)

各企業様の提案でも一部の問題は解決できるものの、では果たして社長様は幸せになるのかと考えると、そうでもありませんでした。

それなら事業承継自体をコンサルティングできる機会がないものかと思っていたところ、たまたま事業承継に関するセミナー参加し、また当時勤めていた保険会社で事業承継センターの方が講師を務める講習を聞く機会がありました。それで本格的に事業承継士として商売を成り立たせることができるのかを考え、また独立志向もあったことから、独立に至りました。

 

ご支援されているエリアは茨城県を中心にご支援されていますか?

はい。そもそも独立時、事業承継支援をしている人が周りにおらず、また保険会社時代のお客様もいたことから茨城県に特化したほうがいいのかなと考え、茨城県専門の事業承継支援というセールスポイントにしました。事業承継士とファイナンシャルプランナーを保有しております。

 

「株式会社エシカルコンサルティング」の由来をお聞かせください

直訳すると「エシカル=倫理的」という意味があります。倫理観に基づいてコンサルティングをしたいという思いで社名に加えました。また、倫理に関する勉強会に参加していたこともきっかけの一つです。倫理は、人間が生きるうえで宗教も関係なく最も基本のベースあるのかなと考えており、それを基本にコンサルティングをしたいと思っています。

倫理:人間生活の秩序つまり人倫の中で踏み行うべき規範の筋道

 

現在、注力している取り組みはございますか?

自分のUSP(Unique Selling Proposition)について考えた時に、保険の営業マンだったことから「話を聴く」という点が他の専門家よりも優れている、ひいては深くお客様に入り込むことができると考えました。
そこで私ができる事は、事業承継に取り組むうえでまず初めの「家族会議」について、いわゆる現社長とその子供達との会議の際に、ファシリテーター(中立の立場)としてコミュニケーションの橋渡しをしていくことに取り組んでいます。お互いの話をしっかり聴き、会社がどのように進んでいくのかを取りまとめていく事に注力しています。

また、オーダーメイドで対策していきます。当たり前ではありますが、企業毎に抱えている問題は千差万別なので、いろんな角度から最適解決策を考えオーダーメイドでご支援していきます。

更に、会社の力を”見える化”することにも取り組んでいます。どうしても中小企業の社長様は「文字」にすることが苦手な方が多いです。文章に起こして後継者に伝えていくことに取り組んでいます。

 

実際にご支援された事例をお聞かせください。

2019年の6月に独立してから、現在5社のコンサルティングをさせて頂いております。具体的には、3社が親子承継、2社は後継者がいないという状況でご支援させて頂いております。昨年度からご支援させて頂いている企業様で、ご子息に代表役員を譲る為に登記まで至ったケースがございます。

事業承継について、明確なビジョンを持たれている社長様はほとんどいらっしゃらないので、ご子息に承継するパターンやM&Aに取り組むパターン、廃業するパターンなどのあらゆる可能性を想定しながら、おおよそ1年間を目途に方向性を計画し、実際に決まった目標へ向けて取り組んでいくことが多いです。

 

事業承継及びM&Aのマーケットが成長していくことが予測されますが、今後どのようにご支援していきたいですか?

中小企業の経営者様とお話しすると、情報を全然持てていない現状を感じます。なので、本当の的確な情報をお伝えし、また様々な情報を入手した時に惑わされないようしっかりアドバイスしていきたいと考えております。

また、今後M&Aについても取り組みたいと考えております。根底にあるのは、事業承継及びM&Aどちらであれ会社の思いを繋いでいけるようにお手伝いしていきたいという思いです。

更に、新型のコロナウイルスの影響で、事業承継支援の営業活動を現在ストップしています。理由として、企業様にとって資金繰り対策が最優先事項となってしまい、事業承継に手が回らなくなってしまった為です。ただし最近は国の補助も充実してきたので、ホッと一息つけた企業様も現れてきました。なので営業活動も徐々に再開していきます。

今後は事業承継だけなく、廃業する企業様が多くなることが予測されます。廃業時、計画的に廃業する場合とそうでない場合での経営者様の今後の人生で受ける影響は大きく変わります。はじめから廃業を考えることは後ろ向きなイメージで、伝え方は難しいですが、幸せに廃業(リタイヤ)できるようにサポートすることにも取り組みたいと考えております。
廃業する時に、現社長が廃業の手続きを完遂することができればよいのですが、高齢で厳しい場合に、一つの方法として事業承継士が代表取締役に就任して廃業の手続きを引き継ぐ方法を考えています。

 

事業承継に取り組まれている方、また今後事業承継をお考えの方へのメッセージをお聞かせください

経営者様の皆様へ

ひとりで悩まれている経営者様が多い印象を受けます。私からアプローチすることで色々とお話頂けることが多いです。

経営者様への思いとして、まずは抱えているお悩みを手軽にお話頂きたいと考えております。お話をお伺いできれば様々なアドバイスをさせて頂くことが可能となるので、まずはどんな小さなコトでも構わないので、「経営に対するお悩み」「家族の悩み」「人生の悩み」をお聞かせください。

支援者様へ

クライアント様を守る為には事業承継は必ずと言っていいほど考えなければならないことだと考えています。なので、ご自身で事業承継支援が厳しい際には、一緒にセミナーを開催したり、個別に訪問させて頂いたりと、お手伝いさせて頂ければと思います。

 

株式会社エシカルコンサルティング
大木 俊郎氏

ソニー生命にて、個人のライフプランニングと保険相談を1000件以上経験され、また中小企業50社を担当。事業承継対策、相続対策、節税対策の保険を販売。
特に事業承継対策を全体的に支援するプロがいないことに気づき、自分の体験と重なって、「遺産や事業承継で家族が不幸になってはならない!」と強く思い、2019年4月事業承継専門コンサルタントとして開業。
知ってさえいれば防げる事態、回避できるトラブルは数多くある。「事業承継」の現場では、それが如実に現れる。ソニー生命21年間での経験と知識を活かして、オーナー企業経営者及び一族をお守りいたします。

事業承継ラボ

日本は大廃業時代に突入するとも言われ、 「事業承継」をいかにうまく行うか。そして、次の世代交代で新たなチャレンジを「IT」と「マーケティング」を活用して実施していく必要がある。 そんな、チャレンジングな強い日本企業の成長を支えて行きたいと考えています。 Facebook URL https://www.facebook.com/jigyoshokeilabo/ Twitter URL https://twitter.com/jigyoshokeilabo