「友好的承継で、すべての人を幸せに」という経営理念のもと、経営者およびそのご家族だけではなく、従業員様や取引先様、またその地域のあらゆる方等、M&Aや事業承継に関わる全ての人に幸せになってもらうべく活動されている株式会社すばる。
大手会計系ファームをはじめ、大手金融機関やコンサルティングファーム、税理士法人、上場会社等、あらゆる業界出身のプロフェッショナルが在籍する株式会社すばるの思いをお聞きしました。
HP:株式会社すばる

貴社の経営理念や事業の特徴についてお聞かせください。

「M&Aの全てを、すばるなら。」

弊社は、「M&Aの全てを、すばるなら。」ということで、M&Aに関わる業務の全てをフルサポートで提供させて頂いております。

M&Aの仲介業務だけを支援するのではなく、M&Aにおける様々な思いやニーズが三者三様にある中で、FA・仲介業務はもちろんの事、株価算定やストックオプションなど、「価格の算定をしてほしい」「調査業務だけやってほしい」「全てやって欲しい」など、お客様毎のご要望に合わせてサポートしております。
また、事業承継でお困りの企業様の組織再編のお手伝いさせて頂いたり、経営顧問やコンサルティングにも取り組んでいます。

また、最近よくあるケースとして、1年後に売却を予定されている会社様に対して、共に“売れる会社”を作り上げていく(企業価値を高める)為のコンサルティングもしていたり、M&A成立後の買い手様へのPPA・PMI支援業務や、売り手様への節税対策などのアフターフォローにも取り組んでいます。

私自身がデロイトトーマツグループ出身で、弊社には大手金融機関やコンサルティングファーム、保険会社、税理士法人で経験を積んだ多様なメンバーが在籍しており、「すばるに頼めば何でもやってくれるよね。」と言われるサービスラインを強みとして日々励んでおります。

 

「友好的承継で、全ての人を幸せに。」

経営理念は「友好的承継で、全ての人を幸せに。」を掲げており、経営者のみならず、従業員や家族、取引先企業様や地域の方々などを含む、M&Aに関わる全ての人が幸せになるように取り組むという思いがあります。

M&A業界では、報酬額が少ない案件がどうしても後回しになってしまう傾向があります。もちろんM&A支援会社にとって、利益の最大化を目指すことは当然だと思いますが、最近はやりすぎな支援会社も増えてきていると感じています。
それによって、M&Aをしたくてもできない会社様や、支援会社を途中で替える(スイッチ)事態も多々発生しています。我々はそのような事態にならないよう、いかなる会社様にもしっかり向き合い、地域に貢献していこうと考えております。

 

YouTubeやコラム等を通じてM&Aのことをよく知ってもらう

弊社は記事集客を一年間程取り組んでおります。目的はシンプルにM&Aのことを良く知ってもらうことで、最近ようやく効果が出てきました。

私自身は完全にM&A畑の人間です。M&A業界の実状として、非常にウェットな世界観の中でお仕事を頂く事が多いです。
日本M&Aセンター様などの大手企業は金融機関と連携し、銀行や証券会社等は口座をお持ちの会社様と取引をして、弊社については、金融機関からご紹介を頂いたり、税理士さんからのご紹介、リピートを頂いたり、非常にクローズドな世界がこれまでのM&A業界の特徴です。

そこをもっとオープンにしたいと考えwebメディアの運営に取り組み始めました。これまでのクローズドな関係性はもちろん大事にしつつ、デジタルな手法によりオープンにすることで、M&Aの世界を身近に感じていただければと考えております。ひいては、弊社への信頼感の醸成や気軽な相談窓口として弊社が機能すればと考えております。

 

株式会社すばる設立の思い

設立の思い・きっかけ

M&A市場は成長段階であると考えております。困っている人が多く、かつ、報酬も受け取りやすく、在庫もいらない等、とても魅力的な市場だと言えます。

また、私は以前にデロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社(M&A支援会社)の中堅中小企業をサポートする部署に所属しておりました。中堅中小企業という概念が非常に広く、一般的に売上高が数千万円~数億円の会社が中堅中小企業ですが、デロイト トーマツでの定義としては数十億円~数百億円の企業も中小中堅企業という括りでした。
働く中で、デロイトトーマツはスピード感や連携的な観点から売上高が数億円規模の中堅中小企業との取引には向いていないと感じ、中堅中小企業を直接支援したいと思い設立を決意致しました。

 

“友好的承継”という言葉に込められた思い

経営理念の中の”友好的承継”という言葉に込めた思いとして、
まず、“承継”という言葉をチョイスした理由としては、あまりM&Aという言葉を使いたくなかったのが理由にあります。日本人は”M&A”というワードに対して”怖い”という印象を持っています。

ドラマ「半沢直樹」の一枠で、M&Aを”乗っ取り”や”敵対的買収”と描かれていた箇所があり、実際にお客様から「うちも乗っ取られちゃうんですか?」と聞かれることが時折あります。
もちろん”敵対的買収”という意味でのM&Aはほとんど無いと言っても過言ではありませんが、M&Aに慣れていないお客様にしてみればやはりM&Aの怖さは拭えないので、“承継”という言葉を選びました。

我々はM&A成立後も、そこで働かれている従業員の方がちゃんと働けているかを気に掛けるようにしています。
よくあるM&Aの座組として、上場企業or上場してもおかしくない規模の企業が”買い手”で、中堅中小企業が”売り手”というパターンです。
売り手側の企業で働かれている従業員にヒヤリングをすると、「オーナーが引退すると、私たちは職を失うのではないか。」という不安感の中で働かれている事が多くあります。そんな状況から、気づいたら上場会社のグループ会社になり、何なら福利厚生も良くなるという、オーナーも従業員も幸せになるのが本来のM&Aの特徴です。
そのため「友好的承継」を打ち出し、皆が幸せになるというメッセージを伝えたいと思いました。

 

M&A成立後もサポートしていく

PMI(Post Merger lntegration)について大切にしていること

最も大切にしていることが「M&A後のDay100(100日間)をどう取り組んでいくのか。」です。
Day100を大切にするためには、クロージング前(M&A成立前)から準備を開始し、Day1でスタートダッシュが切れるように取り組んでいます。Day1でスタートダッシュを切る為には、しっかり対象会社を理解する必要がありますが、我々はM&Aのプロとしてしっかり理解する為の情報量を有しております。

また、弊社の特徴としてM&Aにおける”攻め”よりも”守り”のほうが強い人材が多いので、財務・会計などの守りについてはどこにも負けないという思いで取り組んでおります。

 

実際にPMIで成功した事例はございますか?

弊社が事務局として参画し、Day100のプランを実際に策定して取り組んだ事例がございます。本案件については、初めて会社を買収されるパターンでしたので、M&A後もどのように取り組んでいけば良いかをしっかりサポートさせて頂きました。

まず事務局として”何をやるか、やらないか”の整理と、買い手側と売り手側を交えて”必要な会議体(メンバーやスケジュール)”を整備し運営しました。また、週1程度でCFO(Chief Financial Officer)代行として、適任者が見つかるまでサポートさせて頂きました。

その結果、会議から”クロスセルに取り組む”という方針を決定することができ、クロスセルに取り組んだ事で全体の売り上げを向上させることができました。またCFO代行としては、上場会社の決算スケジュールに沿って内部管理することができました。

 

M&Aにおける地域性

愛知県という地域におけるM&Aの特徴

まず、拠点を名古屋に据えた理由として、マーケット環境に比して、しっかりとしたサービス提供ができる会社やプレイヤーが少なかったからです。我々のような10~20人の組織は東京に多数存在しています。名古屋はM&A支援会社が少なく、また大手企業もそこまで注力して活動していない印象でした。

案件や地域の特徴として、東京・大阪に次ぐ市場規模でそれなりに案件があり、やはりトヨタ印の会社様の存在がその他の地域との違いです。また東京でよくある、”作った会社を数億円でパッと売却する”というM&Aのパターンはほとんどありません。

愛知県を含む東海地方は地場のことは地場の人に、という傾向が強いです。その為、名古屋に会社を構える事が信頼に繋がっています。「高品質で低価格」を求められる方が多く、商売の難しさはありつつも逆に参入障壁が高いと捉えております。

名古屋に限らず地域性を理解する事は非常に大切だと考えており、またコロナウイルスの影響でzoomなどでのオンラインのやり取りも増えましたが、やはりM&Aにおいては会って話をする事が大切だと考えております。

 

M&Aに関わる全ての方へ

会社の今後についてお困りの経営者の方やPPAでお困りの経理の方、事業部の方など、M&Aに関してお悩みの全ての方へ、是非弊社にご相談ください。
特に事業承継やM&Aなど、会社の未来についてお悩みの方がいらっしゃいましたら、僕らは全国どこへでも駆けつけます。もちろん地域性を理解する必要はありますが、まずはお話頂くことで、今後の取り組み方が見えてくるかもしれないですし、はたまたすぐに解決できるかもしれません。なので、是非一度ご相談ください。

また、経営でお困りの方も、是非お気軽にご相談頂ければと思います。
事業承継(親族内外問わず)やM&Aのご相談はもちろんのこと、「売り上げが伸びない」や「管理が杜撰」といった経営課題についてもお力添えできればと考えております。

 

 

株式会社すばる

代表取締役 牧田 彰俊 氏

有限責任監査法人トーマツ入所、各種業務の法定監査、IPO支援に携わる。その後、ファイナンシャルアドバイザリーサービス部門にてM&A アドバイザリー業務・財務デューディリジェンス業務・企業価値評価業務等に従事。組織再編によりデロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社に異動し、主に国内ミドルキャップ案件のM&Aアドバイザリーとして、豊富な成約実績を収める。