みらいサポートホールディングスは、全国の中小企業、病院・診療所のより良い確かな経営の実現のためにあらゆる士業などの専門家チームが連携し、コンサルティング及びベストな解決策をワンストップで提供しています。
ご自身がコントロールタワーとなり、多くの経営者を支援されている代表の須田氏に伺いました。

経営者に本当によりそうために起業を決意

ーー御社を創業されたきっかけをお聞かせください。

弊社は2019年4月に、当時、私が東京海上の生命保険会社である「東京海上日動あんしん生命」に在籍していた時に立ち上げた会社です。

東京海上には事業承継・M&Aを支援する専門の部門が無く、保険会社であるが故に保険の営業のみを行うという旧来の体制でした。国内には40社近くの保険会社がある中で、営業の現場では常に保険を取ったり取られたりというのが常で、保険料が高いとか安いとか、付き合いがあるかないかでしか戦えていない状況でした。

旧来の俗人的な営業手法だけではなく、中小企業の経営者の方の「真にお役に立つ」ということを主軸に活動することで、本当の意味で経営のパートナーとして選んで頂ける存在になりたいと考え、その中で、中小企業の経営者の方が抱えている日々の悩み、経営への想い、将来のビジョンに対して貢献したいという想いで弊社を立ち上げました。

 

――経営者の方へ本当の意味で役立ちたいと考えて創業されたのですね。

中小企業の経営者の役に立つためには「人」「もの」「お金」の実践的な情報と実務が必要です。資金繰りや補助金・助成金、会社の経費や社会保険料の削減、更に人の採用など、保険という概念に囚われずに、“経営”という本来の目的を後押ししながら経営者の役に立っていこうと考えています。

結果として、本当に役に立つことができ喜んで頂ければ、保険の営業も堂々とできるのではないかと考えました。
東京海上グループの中にはそのような部門が無かったこともあり、私自身の過去の取り組みや実績を基に、お客様の会社経営に真にお役に立てる仕組みや支援策を社内に作り、貢献したいと社長へ直談判をしました。初めは断られるのではないかと思っていましたが、良い取り組みだと賛同頂き創業することができました。

 

――保険の営業マンとして勤めている傍ら、中小企業の経営支援にも取り組まれていたのですか?

保険の営業マンをしていた頃から保険を販売するのではなく、常に中小企業の経営者の役に立つことだけを考えて行動していました。信頼して頂いた後に経営者様の口から「お前の望みは何だ?」と仰って頂くまでは保険の売り込みはしないと決めていました。

保険は手段のひとつでしかなく、経営者は保険に入りたいために経営をしている訳ではありません。自分の実績のための保険の営業ではいけないと思います。そのような営業では、経営者の方に信頼して頂けるとは思っていませんでしたので、まずは経営者の役に立つことを最優先に考え、何に困っていて何が今一番必要なのかを把握することに努めました。

借り入れが必要であればそのお手伝いをし、人材育成が必要であれば教育をお手伝いしたりと何でもやっていました。

 

――経営者の様々な支援をするための知識はどこで身に着けておられたのですか?

初めはあらゆることが全くの無知だったため、困ることも多々ありました。
例えば、税務に関するお悩みを頂いても私は会計士・税理士ではないので解決することはできません。ただ、すぐに回答はせずに少しお時間頂いて、会計士事務所・税理士事務所へ出向いて相談料を支払って情報収集をし、また時には実務をお手伝いして税務に関する教えを乞いながら、自らも税務に関する知識を高め、経営者の方の悩みの解決のために取り組みました。

そんなことをしているうちに、私自身も経営コンサルタントのような知識を得ることができるようになり、お客様からも信頼を頂くこともできるようになっていきました。

 

会社HP:https://www.mirasapohd.co.jp/

 

経営者をワンストップで支援する事業内容

――では、実際の事業内容についてお聞かせください。

私共は、経営者様の様々なお悩みを専門家チームがワンストップサービスでご支援する会社です。

中小企業の経営者は経営について日々悩みながら実現したい未来に向けて取り組まれています。その中で発生する税務や労務、会計、法律、事業承継、相続などのあらゆる悩みに万能にサポートしています。これらの様々な悩みには各分野のプロが担っていることが多く、網羅的にサポートされている方はほとんどいらしゃいません。

また、これらの悩みを気軽に相談できる相手がいない場合も多いです。経営者の方は常に孤独で日々苦労されています。「人」「もの」「お金」のトータル的な相談役になれる、また知識のみならず実務でも支えることができるようサポートしています。

 

――事業承継についてはどのようにサポートされていますか?

ワンストップでサポートする中で、事業承継が発生した際に様々なサポートを行っています。既に事業承継が発生している場合は、資産の継承や税務の発生、相続や遺産分割、訴訟など、起きている事象に対してサポートしています。

まだ事業承継が発生していない場合は、これから発生する事業承継に向かって経営者の方と共に取り組んでいます。売上利益の拡大から経費削減、人の採用から育成まで事業承継後に備えた経営強化、経営改善を行っております。

事業承継において大切なことは、健康で元気な時に事業承継にどう取り組むかを考えて準備していく、向き合い方が大切だと考えており、現在はそこに注力しています。

 

――事前に事業承継の準備をしておくことが大切なんですね。

はい。中小企業だと経営者のマンパワーで会社が成り立っていることが多く、経営者がいなくなってしまってからでは遅いです。また、会社への想いやビジョンは経営者の頭の中にあり、心の中にあります。
その方が亡くなってしまった瞬間に、その想いやビジョン、目指す先を聞いておらず、これから会社がどこへ向かって進んでいけば良いか分からないという状況に陥ってしまうケースも少なくありません。

なので、経営者が元気なうちに真剣に将来に向き合い、悩みや実現したいことをお聞きして共に伴走させて頂くことが我々の役割だと考えています。

 

病院・クリニックの事業承継

――ありがとうございます。御社は病院の事業承継についても支援されているとのことですが、病院の事業承継の特徴についてお伺いさせてください。

事業承継の進め方は一般的な企業とほとんど変わりないですが、一般企業よりも後継者が不足しており、さらにサポートする専門家が不在という現状があります。税理士でも医療の分野に強い税理士は10人中1人程度しかいらっしゃいません。弁護士や労務士も然りです。

銀行もそうですしM&A仲介企業でさえ医療分野には苦手意識を持たれていたり、本当にサポートする人間が少ないことを痛感しています。

私は、東京海上時代に医師会を担当しており、常に病院や先生方の悩みを聞いていた立場にあったので、病院周りの継承にも取り組まなければいけないと感じ、そこから病院のサポートにも関与するようになりました。

 

――一般企業との大きな違いは何ですか?

一般企業との大きな違いは、病院で理事長になれるのは医者だけだということです。例えば、息子様がいらっしゃり医者をされていれば後継者として迎えることができますが、そのような後継者がいらっしゃらないケースも非常に多く存在します。

親族に後継者がいない場合は、ご自身の想いに賛同して頂き患者様をお任せできるドクターを探さなければなりません。また、見つけてきたとしてもすぐに全てを承継することは困難です。

なので、将来的な承継計画を立てることからしっかりとお手伝いをし、実際に承継をするところまでしっかりと導くことに取り組んでいます。

 

――実際に承継の準備が間に合わなかったケースもあるのですか?

幸いにも私がお手伝いさせて頂いた病院・クリニックは、先生が元気な時から事業承継の計画を策定し、実際の取り組みをマネジメントさせて頂いており、まだそのようなケースはありません。

ですが、事業承継が発生してから相談を頂くことが多いのも事実です。そうなると、そこでできる対策や手段は限られています。やはり、時間を味方につけて事前に準備しておくことと、想いをしっかりと具現化させておくことが大切だと考えています。

 

思いやりを持って経営者に寄り添う

――経営者の方は事業承継にネガティブな方も多いですよね。

やはり、人として老いることや自分が亡くなることに恐怖を感じ、考えたくないと思うことは当然です。ですが、誰かが思いやりを持って言葉をかけて手伝わなければいけません。

私はたまたま保険の営業をしていたこともあり、「なぜ会社を設立されたのですか?」「将来的には会社をどうしていきたいですか?」「もし、いつかご自身の身にその時が訪れた時には、会社への想いは実現したいですか?」と、自然な対話の中で思いやりを持ってご自身及び会社の将来についてお話することが自然とできるようになりました。

 

――普段から経営者と関わる立場にいても、そのような会話をできる人は少なく感じます。

税理士や銀行の方でも、なかなかそんな会話をする機会はありません。そんな状況もあってか、昨今の事業承継やM&A支援はデューデリジェンスや税金対策といった表面的なサポートが多いのかなと感じています。

思いやりと覚悟を持って接することで、経営者の方の真の想いをお聞きすることができると感じています。表面的な会話だけでは信用して頂けるとは到底思えません。経営者の先にはご家族がおり、従業員、取引先がいらっしゃいます。そのような方々にも覚悟も持ち、真剣に向き合っています。

 

――御社の強みをお聞かせください。

私の役割は、いつまでに何を決める必要があって、どのような状態になっていたいかを明確にすることです。道筋をご提示しながら経営者の方が望んでいる状態に導いていけることが最大の強みです。

また、技術的な観点で言うと、例えば事業承継を実施するにしても、ひとつしか選択肢を持っていない場合と複数の選択肢がある場合ではその進め方も大きく変化してきます。時間が限られている場合にはスピードを重視して取り組む必要があり、逆に時間に余裕のある場合にはしっかりと準備して進めることもできます。

 

事業承継を通して経営者が理想の状況になるためには、税法や民法、会社法といった様々な知識が必要です。これらの知識を有して包括的なサポートを行いながらより強い事業承継を行えることも我々の強みです。

また、事業承継後の課題にもサポートできることも強みです。後継者がいなかったり、後継者はいても番頭が育っていない、事業承継・M&Aを通して会社を引き継いだものの課題が山積みとなっているというような状況となっても様々な知識を有するメンバーと連携してサポートします。

 

――税理士や会計士などの士業の方も御社に在籍されているのですか?

はい。まずは私がコントロールタワーとなって経営者の方へヒアリングを行って、必要な人材とともにチームを組んでサポートしています。

コンサルティング的な立ち位置としてだけではなく、法律のお悩みには弁護士と司法書士、税務のこととなれば税理士・公認会計士、人事労務のことは特定社会保険労務士に、従業員の健康のためには医師・産業医がきめ細やかに対応するなど、その分野のスペシャリストが課題解決までしっかりとサポートしています。

「知る・分かる」という状態から「やる・できる」という状態になるまでしっかりと経営者の方に寄り添い、導いていきたいと考えています。

 

経営者・後継者へのメッセージ

――最後に、経営者・後継者へメッセージをお願い致します。

今決断することが非常に重要だと考えています。保険の営業をしていた頃から感じていたことですが、「いつかできる。」「いつかやる。」「明日がくる。」と、どうしても先送りにしてしまいがちです。お身体の健康もそうですし、事業も経営も事業承継もM&Aも全てに言えることだと思います。どうしても”今”という概念が薄れがちになってしまっているように感じます。

私どもは経営者が「実現したいより良い確かな未来」に向けて、お客様のために全力で貢献する同じ想いを持ったメンバーとチーム一丸となって、「今」お手伝いしていきたいと考えております。

 

みらいサポートホールディングス
代表取締役CEO 須田 一 氏

私達は、常にお客様と誠実に向き合い、お客様が「実現したいみらい」のために、これまで培ってきた経験と実績、真のお客様本位の心と想い、そして最新の情報と実務、オーダーメイド戦略で御社の経営を全力でサポートします。