M&A(合併・買収)仲介大手のストライクは9月1日、MS&ADインシュアランスグループの三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険と提携し、新たな仲介サービスを始めた。

「表明保証保険」を付与した業界初の新サービス

財務の虚偽事項などによるM&Aの想定外の損失を補償する「表明保証保険」を、保険料の負担なしで仲介サービスに付与する。こうしたサービスは業界初という。保険料をストライクが支払うことで、売り手企業のM&Aの負担を減らし、中小企業の再編や事業承継を後押しする。

M&Aの契約時には売り手企業が買い手企業に対し、財務や法務で虚偽事項がないことを表明し、保証するのが一般的。表明保証保険は、こうしたM&Aに潜むリスクをカバーする保険だ。ただ、こうした保険に加入するには費用がかかるため、売り手にとってはM&A仲介サービスを受ける上でのハードルの1つとなっていた。新サービスでは、保険料をストライクが負担し、売り手企業は表明保証保険の補償を受けることができる。

 

M&A のリスクヘッジとなる「表明保証保険」とは?保険内容から特徴まで解説!

 

帝国データバンクによると、国内企業の経営者の平均年齢は2020年末時点で60.1歳となり、初めて60歳を超えた。経営者の高齢化は進んでおり、M&Aを事業承継の手段の1つとして検討する企業は増えている。コーポレートガバナンス・コード(企業統治指針)の導入や新型コロナウイルスの感染拡大などを受けて、企業の「選択と集中」も進んでいる。ストライクと三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保は、新サービスの提供により中小企業のM&Aの動きを支援する。

 

 

株式会社ストライク

企業評価や譲渡スキームの立案といったM&Aの重要業務に精通した公認会計士、金融機関出身者などM&A仲介実績の豊富な経験者で構成されている株式会社ストライク。高度な専門知識やノウハウ、広範なネットワーク、柔軟な発想と旺盛な行動力を発揮して、ベストなマッチングと確かな解決策を提供しています。