対話により経営理念や企業価値をビジュアル化し、経営者と従業員の思想を共鳴させることで企業のさらなる発展を支援する、株式会社etomoji代表取締役 清川英恵氏にお話を伺いました。
執筆者:桐谷晃世
私は独立前には、大手ゲーム会社にて、アミューズメント施設のゲーム機のデザインや、ゲームコンテンツの企画、プロモーション等を幅広く担当していた経験があります。
最初はプロダクトデザインやグラフィックデザインに没頭していたのですが、あるときからブランディングや、ゲーム企画そのものを創出したいという気持ちが強くなっていき、プロモーションなども含め、ゲームを取り巻くものも含めた業務に携わりました。
さらにゲーム外の領域でもより自由に意思決定がしたい・自分の考えがどれほど社会で通用するのか知りたいと思い至り、独立に至りました。
独立後etomojiは、デザイン事務所という形でスタートしました。
デザインとは何だろう?と考えたとき、イラストと文字の組み合わせによる表現がその根幹だと考え、デザインを表現する最もミニマムなワードとして「etomoji」という名前を付けました。
現在メインとしているのは理念経営のサポートです。
企業経営はピラミッド構造で考えることができると思います。目に見える形で生まれる成果物(ホームページやSNSや商材などの具体的なもの)が”広く知られているもの”と捉えたとき、遡ってピラミッドの頂点に位置する”原点”は、経営理念です。理念なくして会社が持続的に機能するのは難しいでしょう。
ですので実際に代表や従業員の方々との面談を通じて、抱えている気持ちの言語化であったり、動機の発掘であったりをサポートしています。またその過程の中で、企業としての思想を社内に浸透させていく領域にも携わっております。
代表との壁打ちから、従業員研修、従業員のエンゲージメントを高めながらの文化醸成、その後の制作・運営にいたるまで「楽しんでいただける体験」として伴走ができる点が当社ならではの特徴です。代表がトップダウンで理念を掲げて終わりではなく、従業員も巻き込み「ワクワク」や「キュン」を感じていただきながら、会社のことを考える機会の創出が可能です。楽しい感情がないと、従業員の行動にも熱量が入りませんから。
また、その試みはデザインによって可視化されるので、その試み自体をPRとして活用することもできます。取り扱うサービスが広く、伝わるデザインまでをカバーできるからこそできる、当社の「理念経営サポート」の特徴です。
代表様と後継ぎ様との関係も様々ですが、そこをコミュニケーションデザインという手法を通じて、思想や価値を可視化する支援をさせていただいております。
基本概念は理念経営サポートと同様なのですが、デザイン的なアプローチによって、承継を作業的におこなうのではなく、代表様にも後継様にも「美しい体験として思い出づくり」を提供いたします。それは、代表様と後継様の間を取り持つ、言語化の時間であったり、これまでの歴史を形に残すことであったり、リブランディングのための価値の可視化であったりの、共同作業を指しています。
次の一歩を踏み出せるように理解を深めよう、そのために表現されていない思想や価値を可視化しよう、というのが我々が提供するサービスです。
広い業務領域による価値の可視化と共感の醸成で、社内外にファンを増やし業績に貢献することです。代表者の思想を言語化し、従業員と共有をしながら共感を高めることで、従業員が会社のことを好きになり、それがホームページやSNSやパンフレットなどを介して外部に伝わり、ファンが増えていく仕組みを提供します。
事業承継と一口にいっても、人間関係は本当に多様で、価値観や目標が食い違っていることも決して珍しくありません。
そのような様々な状況に対し、我々が対象者の気持ちの言語化をして、気持ちをビジュアル化することで、他人の感覚が自然と理解できるように推進します。そうした意味でデザインは非常に有用だと思うんですね。
上から経営理念などの思想を押し付けるということではなく、従業員の目線にも立って、皆が幸せになる経営の在り方ということで貢献したいと考えています。従業員との関係に悩んでいるというご相談にも、従業員面談などを介し対応することができます。ご要望があれば朝礼に参加したりもします。
理念経営・事業承継に際してお悩みの方がいらっしゃれば、当社の事業がフィットすることと思います。ぜひお気軽にお声かけください。
成功事例紹介&制作実績あり