経営者の想いにとことん寄り添う中小企業向け伴走型М&A仲介を提供する|ファイブ・アンド・ミライアソシエイツ株式会社

主に中小企業を対象として、伴走型М&A仲介を始めとした様々な事業承継支援を展開し、経営者の想いを次代へと繋げるファイブ・アンド・ミライアソシエイツ株式会社代表取締役 五十嵐 次郎様にお話を伺いました。

2021年に独立されたきっかけをご教示ください。

 元々М&Aの仕事に20年ほど携わってまいりました。

まず三和銀行に入行し、法人営業を10年ほど経験した後、M&Aのアドバイザリー業務・投資業務を担当し、約7年程本格的にM&AのFA業務を行っておりました。さらに官民ファンドやM&Aの仲介会社などを経て、3年前に独立いたしました。

 その過程で大企業から中小企業、ベンチャー企業に至るまで多種多様なМ&A仲介の経験を積むことができ、このスキルを社会において活かしたいという想いから、独立を決心しました。

 加えて、組織に属しているとどうしても収益を考慮せざるを得なくなり、中小企業様への支援がし辛くなってしまいます。
具体的には、大手仲介会社の裁定報酬はおよそ2000万円にもなりますが、中小企業にとってそれほどの額の報酬は大変な負担となります。

一方で、中小企業ほど後継者難などの要因からМ&Aを必要としているという側面もあり、そうした社会課題に自分なりに取り組んでいきたいという気持ちがあったのも、独立を考える一つの要因となりました。 

社名の由来についてご教示ください。

「ファイブ・アンド・ミライアソシエイツ株式会社」の「ファイブ」の部分は、「五方良しの事業承継」という弊社の経営理念に由来しています。

 近江商人に「売手良し、買い手良し、世間良し」の「三方良し」という言葉がありますが、私たちはそこに売り手側の社員の方々を初めとしたステークホルダー、さらに経験を通じて成長させていただく私たち自身も加え、「五方良し」を目標としております。

 さらに「ミライアソシエイツ」という部分は、この会社にどんどん仲間(アソシエイト)を入れて大きくしていき、事業を未来に繋げていきたいという意思を込めています。 

社内にはどのようなメンバーがいらっしゃるのでしょうか。

 正社員という意味では役員である私1名で、あとは業務委託のメンバーやパートナーメンバーと共に案件を担当しています。

 たとえばあるメンバーはメガバンクOBであり、弊社のパートナーとしてはこちらに事業承継の案件を紹介していただいております。

 また公認会計士や弁護士といった士業の方々もおり、そのたびの案件に応じて柔軟にプロジェクトメンバーを編成して対応しております。

次に展開されている事業についてご教示いただきたいです。

事業概要としては、M&Aの仲介アドバイザリー業務を中心に各種コンサルティング業務を実施しております。

M&A仲介としても、FAとしても、売り手側と買い手側、どちらの立場にも立ってご支援させていただきます。

それに関連してM&Aに関連するコンサルティング業務も行っています。

例えば最近ですとM&Aを積極展開したいということで、バイサイドのM&Aの戦略の立案から、具体的な案件に関するアドバイスまでをコンサルティングさせていただくことがありました。

さらにより広く財務コンサルティングや、CFOの業務ファイナンス支援、アライアンス支援なども行っております。 

御社の強みについてご教示いただきたいです。

 弊社の強みとしては、三点ございます。

 まず一つは伴走型のМ&Aコンサルティングを採用しており、経営者の方に最も近い距離にあって、心理的なケアまで含めてきめ細やかな対応を実施しているということです。

 二つ目は、手前味噌ではありますが、これまでの経験に基づく豊富なネットワークとスキルによって、効果的なソリューションを提供できるということです。

弊社のメンバーは合わせてこれまで80社以上のM&A仲介の実績がありますので、あらゆるニーズに柔軟に対応できると自負しております。

 そして三つ目は、特に中小企業に特化しているために、大手では対応できないような安価な報酬体系を採用しているということがあります。

 このように、安価かつ丁寧で効果的なM&A仲介を提供し得る点が、弊社の特徴であると言えますね。 

伴走型のM&Aコンサルティングの強みについてご教示ください。

 弊社としては、まず経営者の方のお考えを丁寧にヒアリングし、方針策定の時点から一貫してご支援させていただきます。

 その時点で一般的なМ&Aコンサルティング会社ですと、どうしてもセールスのためにМ&Aを前提に考えがちになってしまいます。

 しかし、我々は収益に固執するのではなく、まずお客様のニーズにあった選択肢を提供することを第一に考えます。

親族承継や第三者承継の可能性までを考え、それぞれのメリット、デメリットを比較検討したうえで経営者にとってベストな提案をすることを理想としています。

 このことから、お客様にとって最適な提案をできることが伴走型M&Aコンサルティングの特徴といえます。

中小企業を対象としたM&Aはあまり競合他社がいない分野だと思いますが、なぜ進出されたのでしょうか。

 やはり、困っている方がいらっしゃるからですね。

 これまでМ&Aにずっと携わってきて、もちろん中小企業を支援するアドバイザーというのも存在するのですが、まだまだ取り組みが進んでいない領域であることは間違いありません。

 大手仲介会社も採算が取れないから参入しないという現状がありますが、私としては十分に採算性が見込めるマーケットではないかと思っています。

 いわゆるブルーオーシャンで、あとは取り組み方を工夫するだけですので、その方法を試行錯誤しつつ考えている段階ですね。

「スモールM&A 実務ハンドブック」という書籍を販売されましたが、どのような想いを込められているのか教えてください。

 スモールМ&Aとは、明確な定義はない言葉ですが、一般には中小企業や個人などを対象とした取り扱う規模が小さいM&Aのことを指します。

 これには先述したような採算が取れないという問題もありますが、環境がどんどん整備されていますので、私としてもこの取り組みを後押ししていきたいという想いもあります。

 書籍の出版などを機会として様々な方と繋がっていき、連携して事業に取り組んでいくことも、スモールM&Aの普及に貢献できるのではないかと思っています。 

これからの会社の展望についてお伺いしたいです。

会社の展望としては起業した段階から上場が一つの大目標であり、今も変わっていないのですが、それは同時に通過点でもあります。

M&A仲介会社は昨今増加していますが、最終的には従来の仲介アドバイザー会社とは異なった形の、新たなビジネスモデルの追求をしていければよいですね。 

最後に事業承継ラボの読者に向けてメッセージをいただきたいです。

 我々のスモールМ&Aの試みはまだ始まったばかりですが、現在事業承継について考えている経営者様にとって最も頼れる存在でありたいと考えていますので、何かお悩みがあれば遠慮なくご相談ください。

 またスモールM&Aのような従来とは異なったM&A仲介が現れてくると考えておりますので、ぜひともこの記事をご覧の方々とも連携し、新たな承継の取り組みを進めていければよいと思っております。

事業承継ラボ

日本は大廃業時代に突入するとも言われ、 「事業承継」をいかにうまく行うか。そして、次の世代交代で新たなチャレンジを「IT」と「マーケティング」を活用して実施していく必要がある。 そんな、チャレンジングな強い日本企業の成長を支えて行きたいと考えています。 Facebook URL https://www.facebook.com/jigyoshokeilabo/ Twitter URL https://twitter.com/jigyoshokeilabo