「安心と納得を提供し、常に頼りにされる存在を目指す」という経営理念のもと、ITベンチャー企業に特化し、ご支援されているリライル会計事務所。クライアントがM&Aを検討された際、幅広くITベンチャー企業をご支援されてきた経験とコネクションを活かして支援に取り組まれている代表の野口氏に伺いました。
主な事業内容
――事業内容をお聞かせください。
弊社は、ITベンチャー企業に対し、クラウド会計を活用してサポートしています。クラウド会計に詳しく、IT業界特有の課題や悩みをよく理解していることもあり、現在は、クライアント400社中300社がITベンチャー企業。大手IT企業より独立起業した個人事業主から、数十人のスタッフを抱える中堅のベンチャー企業まで規模はさまざまです。
これからは、IPOを目指して成長していきたいベンチャー企業もどんどん応援していきたいと考えています。
――M&A支援の取り組みについてお聞かせください。
はい、主にクライアントであるITベンチャー企業様のM&A仲介支援を行っています。
メイン業務の財務顧問として、ITベンチャー企業を支援する傍ら、時折、クライアント様より「株を売却したい。」「一部事業を売却したい。」などのご相談を頂くことがあります。その際に仲介支援をさせて頂いております。また、M&Aのおけるデューデリジェンスや株価算定をご支援したり、資金調達時にVC(Venture Capital)や投資家様とお繋ぎしたりしています。
M&Aは会計士としての役割が多いです。もちろん税金面などで問題が無いかチェックしたりもします。”会計士”と”税理士”双方の知識を活かしてM&A支援に取り組んでいます。
会社HP:https://itsutake.com/index.html
主には、クライアント様がM&Aを検討された場合にM&A仲介支援を行っていますが、もちろん「M&Aを検討している」と新規ご相談頂いた場合も支援させて頂いております。積極的に営業をしてM&A仲介に注力するわけでは無く、既存の会計事務所としての業務にプラスオンとして取り組んでいます。それでも年間4~5件程度ご支援させて頂いています。
また、仲介手数料はレーマン方式を採用して取り組んでいます。
ITベンチャー企業のM&A仲介支援
――実際にM&A仲介のご支援をされた事例をお聞かせください。
Webメディア運営事業をされているIT企業様を支援した案件がございました。複数のWebメディアを運営しており、その中で一部門を売却したいという事業譲渡の案件でした。売却先を探すうえで、IT企業をこれまで支援してきた経験とコネクションを活かして、Webメディアを運営している別の会社様とお繋ぎすることができ無事に事業譲渡を成約することができました。
――IT系ベンチャーにおけるM&Aの特徴をお聞かせください。
IT系ベンチャー企業を支援することが多いので、社員が数人程度の会社、いわゆるスモールM&Aを支援させて頂くことが多いです。ベンチャー企業の支援に特化している事は我々の強みであると考えています。M&Aを通じて、譲渡企業と譲受企業の双方が幸せになって頂くことが重要です。そのため、資金力があり譲受して頂けそうな企業をただ紹介するのではなく、”双方の相性”を意識してお繋ぎするようにしています。
他業種と比べてIT系ベンチャー企業の社長は年齢が若いのが特徴としてあります。M&Aで売却後は、新たな事業をスタートされる方が多いですが、別会社の役員として就職される方もいらっしゃいました。また中には、早期リタイヤされる方もいらっしゃったりと千差万別です。
――M&A成約後も継続してお付き合いされる方もいらっしゃいますか?
はい、M&A成約後に一旦は弊社との契約が切れてしまいますが、その後にスタートされた新会社や新たに参画されている会社へ”財務顧問”としてご支援をする機会も多いです。半数以上はM&A成約後も何らかの形でお付き合いを継続することが多いです。
M&Aをお考えの経営者へのメッセージ
――事業承継・M&Aをお考えの経営者様へ向けてのメッセージをお願い致します。
一昔前まで、M&Aは非常に難易度が高く、かつ大規模の会社のみが取り組むこととして認知されていました。しかし、ここ10年程でM&Aのハードルは一気に下がり、スモールM&Aといわれる数百万円~数千万円のM&Aも実施されるようになってきました。
いかなる会社でもM&Aを検討できるということなので、他人事として捉えず、少しでも売却及び買収をお考えでしたら、是非とも積極的にチャレンジして頂ければと思います。