2020年12月に設立されたアジャイルのメソッドを活用した「つくる・そだてる・ささえる」支援をされているティールバンク株式会社 桃井 透代表取締役に起業しようと思ったキッカケや具体的なご支援内容をお伺いしました。

 

―――起業するきっかけと社名の由来を教えてください。

M&Aのハードルを下げ、一つでも多くの無為な廃業を減らしたいという想いから起業しました。

私は、ベンチャーキャピタルのファンドからキャリアをスタートし、投資業務やM&Aアドバイザリー業務を行ったのち、M&Aマッチングプラットフォーム「トランビ」を提供する株式会社トランビへジョインしました。M&Aに関するソリューションを、対面(リアル)とインターネット上(オンライン)の両方で提供をする経験をする中で、どちらの手法も一長一短があると感じていました。特に事業承継問題が迫るマーケットの将来を考えると、両方の手法の良さをうまく融合させる必要性を感じました。リアルのアプローチでは、経営者様と膝を突き合わせて話し、実際に相手が目に見える安心感の中で1対1の親密な関係を築ける良さがあります。反面、買い手・売り手の相手探しやマッチングにおいては、オンラインによるアプローチのほうが有効で、広範な相手と接点を持てますし、データを活用することでより円滑に進められる部分もあります。このように、リアル/オンラインの双方の良いところをうまく融合させたハイブリッド型のソリューションが提供できれば、コスト面などから大手のM&A仲介会社の活用が難しい一方で、ITリテラシーが高くないためM&Aプラットフォームの恩恵も十分に享受できない状況にある多くの中堅中小企業がかかえる課題を解決できると考え、起業するに至りました。

「ティールバンク」という社名の由来については、“ティール組織”からとっています。ティール組織とは、シンプルに言えば「自律分散型」「自律駆動型」の組織を意味し、組織のゴールに向かって進化し続け、自らの形を変えていく組織のことを指します。私たちを取り巻く環境は刻一刻と変化し、先行きが見えません。コロナウィルス感染症しかり、環境変化の大きな世界の中で、変化に対応し、既成概念に囚われず柔軟に進化を続け、顧客の課題を正しく捉え、解決していく企業でありたい、という願いを込めて命名しました。

 

https://tealbank.co.jp/

 

―――具体的な事業内容と、リアルとオンラインがどう事業に生かされているか教えてください。

ティールバンクでは、売り手・買い手様に向けた2つのサービスを提供しています。

まず、売り手様に向けた「M&Aガイド」というサービスについてです。
こちらはM&A専門家・支援会社を一括で比較・検索ができるサイトです。Web上でまず問い合わせをしていただき、その後のお客様のニーズにあった厳選されたM&A専門家をM&Aガイド事務局からご紹介いたします。サイトには現在約200の専門家が掲載されており、日本最大級の掲載数となっています。ただ「会社を高く売る」という金銭面の目的だけではなく、従業員の方々の雇用機会の継続、取引先への配慮や会社の理念・伝統など、「企業の想い」の承継に応えられるM&A専門家をご紹介できるのが、「M&Aガイド」の強みです。

続いて、買い手様向けには、「アクティブ・オリジネーション」という買い手様のニーズ主導型で案件を発掘するサービスを提供しています。高い仲介手数料によってM&Aを躊躇している、もしくは、リーズナブルに自社にあったM&A案件の買収をしたい買い手様にぴったりのサービスです。成約手数料は無料でアプローチ型のM&A案件発掘をスタートできます。自社主導で潜在案件を案件化しますので、他の会社と競合せず案件検討を進められるメリットがあるほか、成約手数料がかからないため、「M&Aでの検討の結果、買収ではなくまずは業務提携から連携を開始したい」といったM&A仲介会社の成約手数料がネックとなり実現が難しかった最終契約の形も柔軟に選択いただくことができます。

また、将来的には、買い手様がデータベースから自社のニーズにあった業界や企業を選択したり、自動で相手先がレコメンドされたりする機能なども提供し、もっと気軽にアプローチができるようにしたいと考えています。データベースやマッチングのアルゴリズムはオンラインの良さを最大限活かし、アプローチの部分は手紙や電話などのリアルの手法もうまく活用する。このように、リアルとオンラインの良いところを融合させたハイブリッド型のM&A支援を実現したいと思います。

―――今後の展望などを教えてください。

まず、売り手様向けのサービス「M&Aガイド」ですが、掲載する専門家を増加させ、売り手様の選択肢を増やしていきます。そして、どのような売り手様とどのような専門家がマッチしたか結果データを蓄積していきたいと思います。このデータを活用するとともに、ティールバンクのメンバーの知見・経験を加え、より一層売り手様に最適な専門家をご紹介できるようにしていきます

そして、買い手様向けサービス「アクティブ・オリジネーション」では、買い手様が求めている企業を、簡単に探し出すことができるシステム構築を目指します。システムには、過去アプローチにて成功した事例、失敗した事例をデータとして活用し、マッチングの精度を高めたいと考えています。

また、新規のサービス開発も行っていきます。直近では、「会社の買収を考えてはいるが、何から始めていいか良いかわからない」という悩みを抱える中小企業の経営者様が多いことをうけ、案件発掘のアプローチだけでなく、その上流のM&A戦略の作成支援などからオーダーメイドで伴走する「M&A推進室」というサービスの提供を開始しました。経営戦略室や社長室の役割の一部を弊社が代わりに担うことを想定しており、買い手様向けの「M&A相談窓口」のようになりたいと考えています。

―――最後に記事を読んでいる方々にメッセージをください。

まず、会社を売却することを考えている方へのメッセージです。

本当に会社を売却したほうがよいのか、売却して良い未来が待っているのか、と考え込んでしまうことがあると思います。ティールバンクは、そのような方々が能動的に事業承継をするためのきっかけを作り、背中を押せる存在でありたいという想いでサービスを展開しています。情報収集を含め、「まずはM&A専門家に会ってみる、話を聞いてみる」ことをおすすめします。M&Aガイドにお気軽にご相談ください。

次に、会社や事業の購入を考えている方へ。私はこれまで「自分たちにマッチした企業の探し方がわからない」、「仲介手数料が高い」などの理由から、「良い会社があれば買いたい」と立ち止まったまま次のアクションが起こせない企業様を多く見てきました。ティールバンクでは、戦略や希望に沿った会社や事業を買う、またはアライアンスをするために必要なご提案をさせていただきます。

「なにか良い会社があれば買いたい」から自社に合う会社が「わかる・探せる・買える」状態にナビゲートいたします。まずはお気軽にご相談ください。

 

ティールバンク株式会社

代表取締役 桃井 透