株式会社M&A LABO代表取締役の長尾氏は、ご自身で経営されていた美容サロンの売却時に苦労した経験と、美容業界での知識を活かして美容業界に特化したM&Aマッチングサービスを運営しています。
そんなM&A LABOの支援内容と今後の取り組みについて伺いました。

M&Aに取り組まれたご自身のご経験

――株式会社M&A LABOの由来をお聞かせください。

株式会社M&A LABOの由来はM&Aを知って頂く事が1番だと思い分かりやすい名称を会社名に致しました。

 

――ご自身で取り組まれたM&Aの取り組みについてお聞かせください。

2014年に美容サロンを開業し、2019年の妊娠を機に事業縮小を考えて、M&Aマッチングプラットフォームを利用し2店舗の事業売却に成功しました。M&Aに取り組むにあたり、売却に取り組む前にまずは自社内の整備を2年程前から始めました。

売却時には、交渉にまで至らないケースも多く、経営しながらの事業売却は疲弊を伴うものと感じました。さらに、新型コロナウイルスの影響で進んでいた話も中断となってしまうケースが非常に多くなってしまいました。どうしても2020年秋口には売却したいという思いがあり、順調に進まない現状に焦りを感じていました。

 

――M&A仲介会社へ依頼するもうまくいかず。

そのような状況でもあったので、M&A仲介会社にサポートを依頼しようとも試みましたが、1,000~2,000万円規模のスモールM&Aにとっては、着手金や報酬などの費用が非常に高く、現実的にサポートをしてもらうことが困難でした。実際に、お断り頂いたM&A仲介会社様もありました。
費用が安価で、これなら依頼できそうだと思った仲介会社にも問い合わせてもみましたが、アドバイザーの方と会話をしてみて、M&Aや美容業界への知識に乏しい印象を受け、サポートに不安を感じてしまいました。

2店舗のうち1店舗は、3ヵ月程で買い手様を見つけることができ、値段交渉や基本合意などを含めても半年で売却を成立させることができました。一方で、もう1店舗は買い手がなかなか見つからず、閉店も考えなければいけないと思いはじめていましたが、そんな折に、税理士さんに買い手を紹介して頂き、なんとかM&Aを成約することができました。

M&Aというと、上場企業や規模の大きいものが多く、ミニマムサイズの事業譲渡は情報が不足しており、情報収集を行い事業譲渡を終え思った事は情報さえあればもっと簡単に事業譲渡が出来たはずだと感じました。

 

――実際の交渉で気をつけていたことは何ですか?

売却できた要因として事業の利益率が高かったことがありますが、さらに、それが明確に分かる資料作りを心掛けて取り組んでいました。システムを導入し、営業活動の細かな数値を出せるように取り組んでいました。分かりやすく買い手候補様へ会社の財務状況をお伝えすることができたと考えています。

HP:http://ma-beauty.jp/

 

美容業界に特化したM&A支援

――ご支援内容の詳細をお聞かせください。

美容サロンに特化した、M&Aのマッチングサービスを運営しています。
webサイトでのサロン売買は年商規模で1000万~1億以下の事業売買を想定しており、売却金額は営業利益の1.5~3倍あたりが売却の目安と考えています。アドバイザーとして、ヒアリングを行い主に買い手様売り手様のご紹介やDD基本合意最終締結までの一通りの業務がスムーズに行える様にサポートさせて頂いております。

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譲受を希望されている方で、実際にプラットフォーム内で気になる案件があれば、売り手の方とお繋ぎしております。更に、ご希望であれば成約までの一連の取り組みをサポートしています。

はたまた、売却を希望される方は「どうやってM&Aに取り組めば良いか分からない。」という方がほとんどです。そのような方へは、自身の経験を活かして、売却へ向けての取り組みから実際の契約に至るまでを細かくサポートしています。また、サポートをするにあたり、M&Aの専門用語でご説明してしまうと身構えてしまったり、不安になられる方も多いと思うので、できるだけシンプルに分かりやすくお伝えするように心掛けています。

 

――貴社が得意としていることをお聞かせください。

他社様より短時間での売却が可能だと考えています。理由として、専門性の高い美容業に精通しているためヒアリングからのマッチングまでのお時間が短縮することが可能だからです。その他、譲受後の経営を継続していくためのコンサルティングに関しても、現役の経営者税理士労務士等様々な視点から情報をご提供できます。

自分自身が経験したM&Aの取り組みは、これからM&Aをされるオーナー様にとってとても有益な情報だと思います。実際にM&A自体はとても大変な取り組みではありませんでした。日々の積み重ねとして、「営業データを集計する」「細かく労務管理する」「オーナー依存の少ない組織づくりを目指す」といった基本的なことが大切で、M&Aを成功させるためにも、そういった企業づくりをしていくことからご支援していければと考えています。

 

M&Aにおける美容業界ならではの特徴

――M&Aにおける美容業界ならではの特徴はございますか?

M&Aは”企業”対”企業”で、買い手及び売り手共に会社経営に関してある程度の知識を有したうえで取り組まれることが多いと思います。

しかし、美容業界は技術職という事もあり、オーナー様は職人気質の方が多く、カットやカラーといった専門的な技術が素晴らしい方でも、「経営」に関するリテラシーが低い方も多くいらっしゃいます。そのうえでM&Aとなると、とても難しい取り組みになってしまいます。
そんな、職人気質の強いオーナー様にも伝わりやすいM&A支援をしていきたいと考えています。

 

――今後注力して取り組みたいご支援内容をお聞かせください。

現在、譲受後の運営のサポートに取り組んでおり、労務関連や会計処理のサポートや、またスタッフ育成など美容業界により特化したサポートうをしています。

もともと美容業界で従事されてきた方が美容サロンを購入された際は、その後の店舗運営は特に問題なく取り組んでいけると考えています。
しかし、買い手候補者の中には、副業が推進される時代背景もあり、美容業界に従事されたことのない方が思いのほかいらっしゃいます。美容業界でのご経験がない方が譲受された際は、実際の会社の運営に苦労される方も非常に多いと思います。単に経営能力があるというだけでは厳しいということです。

売り手様の売却までが支援ではなくその後の買い手様がスムーズに運営出来る仕組みを作りたいと思っています。

 

メッセージ

――M&Aをお考えの経営者の方へメッセージをお願い致します。

現在コロナ禍でたくさんの事業が廃業し、技術と雇用環境が奪われていっています。そんな状況を1%でも変えたい。そう強く思っています。コロナ禍にも関わらず多くの買い手様がいる事から、廃業を検討している美容業の方のお力になれると確信しています。経営者様の頭の片隅に事業継承という一つの選択肢を是非覚えていて欲しいと思います。

M&Aで悩まれたら、まずはご相談ください。専門知識が必要な際にサポートできることが我々の存在意義だと考えています。

 

株式会社M&A LABO
代表取締役 長尾 亜矢 氏